株を買うときに大切にしていること
投資の方針や理念は人それぞれだと思いますが、今回の株価下落で正直かなり動揺しました。なので、改めて自分の投資方針・理念を確認する意味も含め、自分が株を買うときに大切にしていることを書きたいと思います。
ずばり、大切にしている指標は「PER(株価収益率)」と技術力
はい。ずばり「PER(株価推移)」です!
それと今後の利益につながるその企業独自の技術力です。
この話をするとかなりの確率で周りから、「PERは参考にはして良いけど、あんまり当てしない方が良いよ」と指摘されることが多いのですが、私はがっつり「PER」を重要指標として大切にしています。
投資をする上でよく出てくる指標にPER、PBR、ROE、ROA、EPS等々、色々あります。一応これらがどういう指標かは本を読んだので意味は分かります。
あ、指標の勉強をする上で、私的には以下の本が分かりやすかったです。
しかしながら、私が納得できた指標は「PER」くらいのものでした。
☆ファンダメンタル投資の教科書
☆億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術
「PER(株価収益率)」とは
知らない人のために簡単に説明すると、PERという指標は日本語では”株価収益率”と呼ばれており、
PER=(1株あたりの純利益[EPS])÷株価
※1株あたりの純利益[EPS]=純利益÷発行済株式数
で計算されます。
すなわち、”今の株価は1株純利益の何倍か”を表します。
PERはYahoo! FinanceやBloomberg、Nasdaqで確認できます。
ただし、見ると各サイトで値が違います。この理由はYahoo ! Financeは過去の実績に基づくPER、Bloomberg、Nasdaqは今後の予想に基づくPERになっているためです。
何故「PER」で納得したのか
そもそも株式は”その企業のオーナになるための権利書”です。
したがって、発行されている株式をすべて買えばその企業自体を買って(=買収して)その企業のオーナになることができます 。
この際に必要な資金は超ざっくり言えば、発行済株式数×株価です。
これは時価総額と呼ばれますね。
(当然ですが、実際は時価総額通りに買える訳ではありません。)
さて、もしその企業を買う場合、皆さんは何を考えるでしょうか?
私は少なくとも「何年で買った分の元が取れるか」を考えます。
これを計算するうえでPERがとても役に立ちます。
上でも書いたようにPERは”今の株価は稼いだ1株純利益の何倍か”を表します。
これすなわち、”その企業が今後も一定の利益を稼ぎだした場合、何年でその企業の時価総額分を稼ぎ出せるか”=”何年で元が取れるか”となります。
PERが10倍だと10年、PERが20倍だと20年かかることになります。
PERは利益によって変わりますので、来年稼ぎ出す利益が2倍になったらPERは2分の1になります。逆に、来年稼ぎ出す利益が半分になったら2倍になります。
この考え方が私にとってはとても分かりやすいため、PERを”元が取れるまでの年数”を示す重要指標として大切にしています。
株を買うときの心構え
私が企業の株を買うときは、「PER×年数分、その企業に付き合っていく自信があるか」と「来年以降どれだけその企業の利益は伸びそうか、その根拠(保有技術等)は何か」を自分の中にしっかり持つようにしています。
なお、あくまで”今後の”動向が重要ですので、PERは予想PERを見ることをお勧めします。私は大体一番悪い値で出るBloombergでチェックしています。
https://www.bloomberg.com/asia
株価下落時に自分を支えてくれるもの
株価が下落している時、Twitterやニュースサイトで人がアタフタしている様子を目の当たりにすると、「ヤバい!良くわからないけど損切りしなきゃ」となりそうになります。
市況全体が落ち込んで全体的に株価が低迷していても、その企業の価値が落ちている訳ではないと思いますので、そんな時こそ、自分の投資方針・理念を強く持ち、耐え忍べる投資家になりたいものです。