電機メーカ系システムエンジニアの米国株投資日記

米国株投資に勤しむ某大手電機メーカに勤めるシステムエンジニアの自己満投資日記。

シスコシステムズ(CSCO)

シスコシステムズは業界では言わずとしれたネットワークの会社です。
ただし、皆様のご家庭ではシスコのルータやスイッチを使われている方は少ないと思います。
シスコはどちらかといえば、高機能・高信頼のため企業内ネットワークに採用されることが多く、家庭用ではあまり使われていません。
国内企業向けのネットワーク機器メーカとして有名なのはシスコ、アライドテレシスヤマハあたりですね。
アメリカだとシスコ、Juniper Networks、HPE、Arista、Nokiaが使われているようです。

特にネットワークを構築するためのネットワーク機器であるスイッチについてはシスコの牙城は固いです。
かくいう私もシスコファンで仕事柄よく使います。
だいたい「Catalyst」というシリーズですが、この製品についているネットワーク構築用ソフトウェア「IOS」がとても使いやすいので、なかなか顧客が離れないのだと思います。
また、シスコの特徴としては技術者が多く、サポートがかなり厚い点が特徴です。
定価は他のメーカよりもかなり高いのですが、それでも買われるのはサポート面、ソフト面の有意性による所が多いと思います。

また、企業向けネットワーク構築で一番良く使われるのはL3スイッチだと思いますが、これは買ってきて繋げばすぐ使える類のものではありません。
きっちりネットワークの設計をした上で、設定をしないといけません。
この設定方法はメーカごとに違うので、エンジニアからすると安いからってコロコロメーカを変えないで欲しいのが本音です。
(実際人工も掛かります。。)
それに、シスコのスイッチであれば設定事例がインターネット上に大量に転がっており、安心できます。

あと、海外展開も視野に入れた場合、アライドやヤマハといった国内メーカは選択肢として選び辛いのでその点でも有利です。

ということで、ここまでシスコのネットワーク機器の良さを力説しましたが、ネットワーク機器市場は成熟化している状況です。
これまでのような成長は見込めない状態です。

このままであれば、シスコも伸び悩む所ですが、
最近はネットワーク機器のモノ売りビジネスから、安価な料金を継続的に料金をとるサブスクリプションモデルへとビジネスモデルを大きく変えています。


これが功を奏し、第4四半期決算は売上が6%伸びています。
詳細は他のブログ等でも詳しく分析されている記事がありますので割愛します。

今後は以下の3本柱に注力するようです。
Cisco Meraki(シスコメラキ)
 ネットワーク管理のための、クラウド管理型ネットワークシステム
Cisco Webex Teams(旧Cisco Spark)
 ネット会議ツール。スカイプの競合にあたります。
Cisco Umbrella(シスコアンブレラ)
 インターネット上の脅威を食い止めるクラウド セキュリティ プラットフォーム

また、上記のようなソフトウェアだけでなく、ハードウェアにもサブスクリプションモデルを適用できるようにしてゆく方針であり、最強のネットワーク機器メーカ・技術サポート集団としての利点も大いに活かせると考えています。

 

<参考リンク>

https://www.us-stock-investor.com/entry/csco-cisco-systems-2018q4-earnings

https://tech.nikkeibp.co.jp/it/atclact/active/14/530956/072500072/

https://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/5445/Default.aspx

https://news.mynavi.jp/article/20170606-a160/

https://www.ctctechnologies.com/top-five-enterprise-network-switches-2018/